デートＤＶの実態

デートＤＶの実態

デートＤＶは一見仲のよいカップルにでも起こりうる問題です。ここで２００５年に内閣府が１０歳代、２０歳代時のＤＶ経験について全国調査の結果をご紹介します。

２０歳代の人が、１０歳代、２０歳代の時に交際相手から「身体に対する暴力を受けた」、「精神的な嫌がらせや恐怖に感じるような脅迫を受けた」、「性的な行為を強要された」のいずれか一つでもあったと回答した方は、驚くべき数字が出ています。
これらのうち一つでもあったと回答したのは女性で２２．８％、１０．８％にのぼりました。女性で５人に一人は何らかのＤＶを経験していることになります。また、男性でも１０人に一人という驚くべき結果もでています。

さらに最近では、携帯電話や携帯メールに関して干渉する、具体的には携帯のアドレスから異性の名前を消せと強要したり、メールの内容をチェックしたりするような精神的な嫌がらせが増えてきているようです。
これらの調査は２００５年の時点での調査ですから、今ではもっとデートＤＶが増えているかもしれません。デートＤＶはＤＶ（ドメスティックバイオレンス）と違い、まだ世間一般に認知されていません。

このようにデートＤＶ自体が認知されていない結果、ＤＶを受けてもそれは愛情がある証だと、間違った認識をしている方も含めれば、まだまだ潜在的な被害者が存在することが予想されます。